オリ守護神・平野佳 また痛恨…森脇監督「もう1回全員で戦う」

[ 2014年9月21日 05:30 ]

<ロ・オ>試合前に円陣を組むオリックスナイン

パ・リーグ オリックス3-4ロッテ

(9月20日 QVC)
 腰痛を抱える左翼・坂口の決死のダイビングも届かなかった。9回2死一、二塁で、岡田の放った打球が左翼線に転がった瞬間、オリックスの今季9度目のサヨナラ負けが決まった。

 うなだれながら平野佳がベンチに戻る。「みっともない投球をして、自分に腹が立っている。迷惑を掛けて申し訳ない。明日、試合もあるし、ばん回したい」。直近の登板4試合で3つ目の黒星に、守護神もショックの色を隠せなかった。

 1点リードで迎えた9回、角中の右前打に2四球で1死満塁となり、今江に同点適時打。そして岡田にサヨナラ打。勝利を手中に収めていただけに、悪夢のような大逆転負けだった。だが、試合終了から約1時間後、首位ソフトバンクもサヨナラ負けし、優勝マジックは点灯せず。苦しい状況は変わらないが、まさに九死に一生を得ることができた。

 試合後には球場内で緊急ミーティングが開かれた。森脇監督は「明日も1時からプレーボールが掛かる。ファンの前ではいつも勇敢な姿を見せよう。その気持ちを持って戦うことがプロとしての役割」とチームに語りかけた。ここまで来たら、ライバルの勝ち負けは関係ない。崖っぷちから前進するためには、残り12戦を全勝するぐらいの意気込みだ。

 「敗軍の将、兵を語らず」と試合後の会見で去りかけた森脇監督だが、逆転Vの可能性を信じてファンにメッセージを語った。「うちは開幕戦のサヨナラ負けから始まり、叩かれることには慣れている。その度に起き上がってきた。明日、もう1回全員で戦う。逆境でこそ真価が問われる」。あと2週間、最後まであきらめない。

 ▼オリックス・糸井(自己最多の18号など2安打2打点)勝ち試合やったら良かったけどね。またあした頑張るだけ。

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