西武メヒア 来た来たキングタイ27号 5月来日から12差追いついた

[ 2014年8月27日 07:56 ]

<楽・西>3回1死二、三塁、3ランを放ったメヒア(中央)はベンチの出迎えを受ける

パ・リーグ 西武8-2楽天

(8月26日 コボスタ宮城)
 ついに並んだ。西武のメヒアが、バックスクリーン右に左に2本のアーチ。27本塁打とし、リーグトップのオリックス・ペーニャを捉えた。

 それでも5月に加入した助っ人は「チームの助けになるのが目標。本塁打王は目標じゃない。シーズンは終わっていないので、これからだよ」と謙虚に話した。

 まずは3回だ。2点を先制し、なお1死二、三塁で、松井裕の125キロチェンジアップを叩き、2試合連発となる26号3ラン。高卒新人のデビューから被本塁打ゼロの最長記録を71回で止めた。

 松井裕に対しては、前回7月23日(西武ドーム)の対戦で2打席連続空振り三振。過去4度の本塁打王に輝いた中村でさえ「直球が速くて、球が適度に荒れているので的が絞りづらい」と、本塁打を打つ難しさを語っていた相手。しかし、2度目の対戦でプロの厳しさを思い知らせ「彼はいい投手だけど、失投はある。その失投を逃さなかった」と振り返った。

 さらに5―2の8回には3番手・今野の148キロ直球を捉え27号ソロ。今季4度目の1試合2発で、高卒ルーキー2人に規格外のパワーを見せつけた。ブレーブス傘下3A時代には500フィート(約152メートル)の特大弾を放ったこともあるが、手首を柔軟に使い、的確に球を捉えることもできる。打率は規定打席には足りないが、リーグ2位に相当する・321。田辺監督代行は「本塁打もさることながら、3割を超えている。ミートする能力が高いから率が落ちない」と称賛した。

 8月は22試合で11本と2試合で1本ペースを維持している。「一日一日ベストを尽くしている。また頑張りたい」。シーズン途中に来日した外国人選手の本塁打王という、史上初の快挙が現実味を帯びてきた。

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