昨年8月4勝0敗!“夏男”藤浪 長期ロードの軸任せろ

[ 2014年8月5日 05:30 ]

大型扇風機の前に座って涼をとる藤浪

 8月ロードは「夏男」に任せろ!阪神は5日のヤクルト戦(神宮)を皮切りに、28日の巨人戦(東京ドーム)までの21試合(京セラドーム6試合含む)を甲子園以外で戦う長期ロードに突入する。8日の広島戦(京セラドーム)に向かう藤浪晋太郎投手(20)は昨季ロード期間で3勝0敗、防御率1・00。今季も7月以降、目下3勝0敗と好調の「夏男」の熱投が、猛虎を鼓舞してくれるに違いない。

 シーズンの正念場である長期ロードが始まる。本拠地・甲子園以外で戦う21試合。その中には巨人との直接対決6試合も含まれており、負け越しは許されない。本格化する猛虎の8月戦線。その勝敗を握るキーマンとなるのは、「夏男」こと藤浪だ。

 「球場どうこうじゃなく、普段通りの投球を心がけるだけですね」

 淡々とした言葉の行間に心強さを漂わせる。16試合登板、8勝2敗と好相性の甲子園を高校球児に明け渡し、各地の球場を転戦する長期ロード。それでも心細さなど、みじんも感じさせない。球場との相性で勝って来たわけではないからだ。

 「(昨季)成績もよかったので、(長期ロードは)何とも思いません」

 その自信には裏付けがある。昨季は8月に4勝0敗、防御率1・09と躍動し、月間MVPを獲得した。しかも条件をロード期間中に絞れば、さらに実績は上向く。昨季のロード期間中は計4試合に先発し、3勝0敗。登板回数27イニングで自責3、防御率1・00という驚異的な数字を残した。そして今年も「自分は夏男のタイプ」と自認する通り、夏到来とともに調子を上げた。7月以降は5試合登板、3勝0敗。7月15日の中日戦(ナゴヤドーム)でプロ初完投も飾った。「夏の藤浪」はエース級の活躍が見込める。

 「上位チーム(との対戦)もそう(重要)ですが、8月は対戦チームどうこうよりチームにとって大事な時期なので」

 2、3日のDeNA戦(甲子園)が2日連続で雨天中止となり、先発ローテーションが再編された。藤浪も当初の9日・広島戦(京セラドーム)から8日の同戦へ。そして中5日で今季初対戦となる14日・巨人戦(東京ドーム)に臨む。巨人、広島と、最高のタイミングで激突。ただ、相手は関係ない。目指すはチームの勝利のみだ。

 8日の広島先発予想は前田健。7月25日の同戦(マツダ)で投げ合った際は6回3失点で勝敗が付かなかった。まずは憧れの前田健に投げ勝って勢いを付け、今季初の巨人退治に乗り出す。

続きを表示

この記事のフォト

2014年8月5日のニュース