藤井　プロ９年目で地元初安打＆サヨナラ弾「一番歓声受けられる場所」

＜中・広＞１１回１死、右中間にサヨナラ本塁打を放ちバンザイでベースを回る藤井

セ・リーグ 中日３―２広島

（8月5日 豊橋）
　年に１度の豊橋の公式戦で、地元・豊橋東出身の中日・藤井が劇的アーチをかけた。

　０５年秋の大学・社会人ドラフト３巡目で指名され中日に入団した藤井にとって、昨年までの８年間で豊橋の成績は１０打数０安打だったが、この日の第３打席に左前打を放ち豊橋初安打。さらに延長１１回裏、甘く入ってきた初球を振り抜くと打球は中日ファンで埋め尽くされた右中間スタンドに飛び込んだ。

　「いつも来るたびに“まだ打ててませんね”って言われていたので…」と言葉をため、「出ました！」とファンに報告し大歓声を浴びた藤井。「１年の中で僕が一番歓声を受けられる場所なので、みなさんありがとうございます」と感謝を口にした。