大瀬良　長崎「原爆忌」の９日先発へ「少しつかめた感覚がある」

広島の大瀬良

　広島ドラフト１位・大瀬良が平和への思いを新たに７勝目を目指す。故郷の長崎「原爆忌」となる９日、阪神戦（京セラドーム）に先発予定。中日戦がある豊橋へチームとともに移動した右腕は４日、「野球ができる平和な環境に感謝しながら投げたい」と意気込んだ。

　平和の大切さは、学生時代から身をもって学んできた。鹿児島の中学時代には修学旅行で長崎原爆資料館を訪ね、長崎・大村市への転居後も家族らと何度か足を運んだ。

　「一番印象に残っているのは（原爆投下の）午前１１時０２分に針を指して止まった時計。戦争はいけない。今は本当に恵まれていると思います」

　前回２日の巨人戦（東京ドーム）では６回３失点で５敗目を喫したが、５回までを零封し「少しつかめた感覚がある。自分に期待しています」ときっぱりだ。６月２１日の日本ハム戦（マツダ）以来となる７勝目へ。慰霊への思いを快投に込める。