マー君 投球再開へ 米メディア「プレーオフ争いで最も重要な日」

[ 2014年8月5日 05:30 ]

ヤンキースの田中

 右肘のじん帯部分断裂のため、7月9日から故障者リスト(DL)入りしているヤンキース・田中将大投手(25)が、4日(日本時間5日)にキャッチボールを再開することが決まった。

 ジョー・ジラルディ監督によると、1日にチームドクターの診察を受けた田中が「(患部の状態は)いい感じだ」と伝え、GOサインが出たという。

 チームは4日に本拠地ニューヨークでタイガース戦があり、田中のキャッチボールはその試合前に行われる見通し。米スポーツ専門局ESPN電子版は、タイガース戦以上に、田中の復帰状況を見極めるという意味で「あすはヤンキースにとって今季、プレーオフ争いで最も重要な日の一つ」と伝えた。

 ジラルディ監督は、復帰までの具体的なプランにも言及。「60フィート(約18・3メートル)のキャッチボールから始まり、90フィート(約27・4メートル)、120フィート(約36・6メートル)と距離を伸ばしてから平地で投球練習。それからブルペンに入り、マイナーでの調整登板になる」とした。

 田中が順調に調整を続ければ、最初のマイナー登板は19日(同20日)前後。メジャー復帰は今月下旬から9月上旬となる見通しだ。ラリー・ロスチャイルド投手コーチも「こんなにうれしい知らせはない」と安どの表情。その上で、指揮官とともに「彼が復帰へ向け動きだしたことほど、我々にとって心強いことはない」と口をそろえた。

 ここまで5勝を挙げていた先発右腕のフェルプスが3日のレッドソックス戦で右肘の炎症を訴え、2回5失点で降板。4日にも精密検査を受ける予定で、長期離脱の可能性も否定できない。依然として先発投手陣の台所事情は苦しく、大きな期待を背負いながら、田中が復帰へのステップを踏みだす。

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2014年8月5日のニュース