マー君 メジャー最悪10安打5失点 最大の試練「それが今かな」

[ 2014年7月10日 05:30 ]

<インディアンス・ヤンキース>6回無死一塁、スウィシャー(左)に逆転の2ランを浴びうなだれる田中

ア・リーグ ヤンキース3―5インディアンス

(7月8日 クリーブランド)
 どうした、マー君!?ヤンキース・田中将大投手(25)は8日(日本時間9日)、インディアンス戦に先発。大リーグ移籍後18試合目で初めて2試合連続で中4日の登板間隔となったが、6回2/3を投げ、ともにメジャー自己ワーストの10被安打、5失点で4敗目(12勝)を喫した。2試合連続で先発投手の評価基準となるクオリティースタート(QS=投球回6以上で自責点3以内)をクリアできなかった。

 もどかしさだけが募った。メジャー自己ワーストの10安打、5失点。7回途中でマウンドを降りた田中は、一塁ベンチでタオルをつかみ、ロッカールームへ姿を消した。

 「抑えられなくて悔しい。真ん中に集まってしまった。真ん中付近の甘い球を確実に打たれた」

 痛恨の2本塁打だった。3―2の6回、浮いたスライダーをスウィシャーに捉えられ、右中間へ逆転2ランを許した。7回はブラントリーに真ん中に入った速球をまたもや右中間スタンドに運ばれた。

 立ち上がりから失点するなど、本調子ではなかった。ただ、相手の研究が進んでいるのも事実だ。インディアンスのスカウトのリポートには「(スプリットやチェンジアップなど)低めを我慢して失投を打て」と記されていた。田中から3安打3打点したブラントリーは「高めを狙えたのが大きい。チームとしていい仕事ができた」と攻略に胸を張った。田中にとっては初対戦のチームから喫した初めての黒星になった。

 メジャー移籍後初めて続いた中4日の登板間隔。その影響を問われたジョー・ジラルディ監督は「これまでと大きく違っていたようにはみえない。それと投球内容との関連を考えるのはまだ早い」と否定。ただ、選出されたオールスター戦前の最終登板となる13日のオリオールズ戦も中4日。移籍後最大の試練、踏ん張りどころであり、田中自身も「それが今かな、とはもちろん思う」と話した。

 この日は5月中旬以降、セットポジションの際にベルトの前に置いていたグラブの位置を顔の前に戻すなど、復調へ向けての取り組みは続く。「このままズルズルいくのは良くない。どこかでいい流れに持ってこられるようにしないと」。そう自らに言い聞かせた。

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2014年7月10日のニュース