「ヒゲの友達」ゴメス、マートン初アベック弾 虎7連勝

[ 2014年7月10日 05:30 ]

<神・広>お立ち台でお互いのひげを触るマートン(左)とゴメス

セ・リーグ 阪神6-5広島

(7月9日 甲子園)
 お立ち台にヒゲを蓄えた阪神の両助っ人が上がった。27イニング連続安打のプロ野球記録に花を添えた初のアベック弾。マートンは「ヒゲの友達です」と言って虎ファンから爆笑を誘うと、ゴメスも「ハッピーだよ」と伸びた顎ヒゲを引っ張った。

 3回、鳥谷の勝ち越し打の後、ゴメスが左翼席に15号ソロを叩き込み、一気に主導権を握った。6回にも適時打を放った4番は「いい形でバットが振れている。開幕の頃に近いかな」と手応えを口にした。5回にマートンが左中間に2年ぶりの2桁となる10号2ラン。「高めを思い切ってスイングできた」と、派手な競演で勢いを付けた。

 4回、先頭の梅野が右越え三塁打。この一打で5日DeNA戦(横浜)の7回から24イニング連続安打のプロ野球記録を達成。前日に甲子園初本塁打を放った新人捕手は「それは凄い!」と目を丸くしたが、記録は27イニング連続となる7回まで続いた。

 6年ぶりで、和田政権下では初めての7連勝。7月に入って負けなしだ。貧打に苦しんだ6月がウソのように生まれ変わった。特にゴメスとマートンは7月7試合で計53打数23安打、打率・434。5本塁打、16打点である。好調の秘けつを聞かれたマートンは「コーチ陣の皆さんが時間を割いて支えてくれている」とスタッフに感謝し、「チームが一丸となっている」と続けた。

 2位・広島をゲーム差なしと追い詰めた。最大7ゲーム差あった首位・巨人にも4・5ゲーム差とじわりだ。和田監督は打線のプロ野球記録について「考えると途切れるもの」と無関心を装ったが「先発が頑張り、打線も全体的に上向いている。バランスがいい」と目を細めた。この虎の勢い。当分止まりそうもない。

 ≪プロ野球新記録≫阪神が5日DeNA戦の7回から27イニング連続安打。過去のチーム最多連続イニング安打は05年ヤクルトの23で、阪神はこれを4上回るプロ野球新記録を達成した。なお、8回無安打で連続イニング安打が途切れたため、史上初となる3試合連続毎回安打はあと1イニングで逃した。

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