筒香 大暴れ自己最多5打点「今までは“打ちたい、打ちたい”だった」

[ 2014年7月3日 05:30 ]

<中・D>7回2死満塁、筒香は右越えに走者一掃となる3点適時三塁打を放つ

セ・リーグ DeNA6-2中日

(7月2日 富山)
 白い歯を見せたのは一瞬。穏やかな表情に4番の風格を漂わせた。DeNA・筒香が2本の適時打で自己最多の5打点と大暴れ。「ブランコみたいにいつも本塁打を打てるわけではない。走者を還すことを考えている」。イメージを具現化した2本の打球に満足そうだった。

 1点を追う5回2死一、二塁から雄太のスライダーに逆らわず左中間を破る逆転の適時二塁打。8回2死満塁では「今までは“打ちたい、打ちたい”だったけど、低めを見極められるようになってミスショットも減った」と浅尾の真ん中高めのフォークに反応して走者一掃の右越え三塁打で勝負を決定づけた。

 今年は昨年よりグリップを数ミリ削ったバットを使っている。「僕は両手の中指、薬指、小指で強く握る。少し細くして操作もしやすくなる。チャンスで打って打点を増やしたい」。本塁打にこだわりはない。ミートの確率を高め、狙うのは外野を抜く鋭い打球だ。

 6月28日の広島戦(横浜)で右太腿裏の張りから復帰して4試合連続の9打点。得点圏打率・467と左太腿肉離れで戦線離脱したブランコの穴を埋めている。開幕から続いていた地方球場の連敗も6で止め、ヤクルトを抜いて5位浮上。中畑監督も「富山大好きです。(郷土料理の)鱒(ます)寿司がおいしいんだ。筒香は頼りになる4番と期待したい。結果を出し続ければ(ブランコの)代役じゃなくなる」と満面の笑み。和製大砲が本物の4番になる日は遠くない。

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2014年7月3日のニュース