大谷 8勝吹っ飛んだ 自己最多12Kも「悪かった」

[ 2014年7月3日 05:30 ]

<西・日>9回1死二、三塁、逆転サヨナラ3ランを放った斉藤(左)がガッツポーズで生還。勝利が消えて厳しい表情を見せる大谷(右)

パ・リーグ 日本ハム5-6西武

(7月2日 西武D)
 試合後の日本ハム・大谷は何を聞かれても、ぼう然としたままだった。自己最多の12奪三振をマークした投球内容を問われても「悪かったです」。花巻東の3学年先輩である菊池との投げ合いについても「特にないです」と、短い言葉を吐き出すのがやっとだった。

 この日の最速は158キロ。5試合連続となる160キロを計測することはなかったが、150キロ超の剛速球を連発して7回を7安打2失点。先発としての役割を果たし、1点リードでリリーフ陣にバトンを渡したが、9回1死二、三塁からマウンドに上がったクロッタが伏兵・斉藤にまさかの逆転サヨナラ3ランを浴びた。今季8勝目を逃したが、それ以上に目の前にぶら下がっていたチームの白星が一瞬で消えたことが信じられなかった。

 5日で20歳の誕生日を迎える大谷にとっては、この日が10代ラスト登板。しかも、中学時代から憧れていた先輩との2度目の投げ合いだった。4月12日(札幌ドーム)は5回2/3を1失点で今季初勝利を飾ったが、第2ラウンドも「絶対に勝ちたい」と意気込んでいた。そんな大谷にとっては残酷な結末となった。

続きを表示

2014年7月3日のニュース