岩隈 一夜限りの変身!力勝負で6勝 7K全て空振り

[ 2014年7月3日 05:30 ]

<アストロズ・マリナーズ>力投する岩隈(AP)

ア・リーグ マリナーズ13―2アストロズ

(7月1日 ヒューストン)
 一夜限りのモデルチェンジで活路を見いだした。マリナーズの岩隈久志投手(33)が1日(日本時間2日)、アストロズ戦で6回を7安打1失点。6勝目を挙げた。

 「打たせて取るというよりは腕を振って、三振でも取りながらでもいいから、抑えていきたいなと思っていました」

 相手打者の芯を外し、少ない球数で凡打の山を築くのが身上。しかし、過去2戦乱調続きで迎えたこの日は「打たせて取る」ではなく「打たせない」ことにこだわった。

 普段は140キロ台前半が中心のツーシームを含む直球系は37球中、26球が145キロ以上。スプリットもさえた。全て空振りで記録した三振は今季自己最多タイの7個。奪った空振りは83球中12球を数えた。前回登板まで8・3%しかなかった「空振り率」は、この試合は14・5%。今季14・0%で両リーグトップのヤンキース・田中を上回る力投を披露した。

 大量9点リードの6回終了時で降板。無四球で余力は十分あった。「勝てたことが凄く良かった。たくさん点を取ってもらいましたし、自分の投球はあまりできた感覚ではない」。最後まで謙遜したものの、引き出しの多さが窮地を救った。

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2014年7月3日のニュース