ソフトB松田 日本人最速10号 ピンク一色沸かせた

[ 2014年5月12日 05:30 ]

<ソ・西>6回無死一、二塁、3ランを放った松田(右)はポーズする

パ・リーグ ソフトバンク7―1西武

(5月11日 ヤフオクD)
 新ミスターメイ弾!ソフトバンクの松田宣浩内野手(30)が11日、西武戦の6回に決勝の左越え3ランを放った。自己最速の36試合目で2年連続5度目の10本塁打の大台に到達。日本人選手では両リーグ最速だ。この日、「タカガールデー」と銘打ったイベントでピンク一色に染まったスタンドを豪快な一発で沸かせた。5月10試合で4アーチと好調の松田の活躍で、貯金は今季最多の「11」となった。

 高い放物線を描いて、打球が左翼席に舞い降りた。1―1で同点の6回無死一、二塁。松田が西武・菊池の初球、内角寄り高めストレートを叩いた。勝ち越し10号3ラン。4回無死満塁で三ゴロに倒れた悔しさを、次打席できっちりと晴らしてみせた。

 「感触はよかったけれど(スタンド)ぎりぎりだったんで。入れ!と思いながら走ってました」

 2回の第1打席が遊ゴロ併殺打。4回は直球勝負の菊池に抑え込まれていた。「(球速を)140キロに設定していたら詰まったので148キロに設定したらホームランが打てました」。ヒーローインタビューでは、松田らしいコメントで喜びを表した。

 この日は「タカガールデー」のイベントで、スタンドは入場者にプレゼントされたピンクのユニホーム姿の女性ファンで埋め尽くされていた。さらに母の日、自身の後援会の年1回の応援デーも重なり、自然とモチベーションは高まっていた。今季はピンク色が入った打撃グローブを使っており、まさに「松田カラー」に染まった球場で最高のパフォーマンス。「母の日なので(滋賀の実家に)花を贈りました。ピンク色です。どんな花かは内緒」と笑いながらもホームランを添えられたことに満足そうだった。

 36試合目での10号到達は、11年の44試合目を上回る自己最速。年間ちょうど40発ペースだ。特に5月に入ってから10試合で4本塁打、打率・382と好調。「そんなにボンボンホームランを打つバッターじゃない。弾丸ライナーのホームランが1本でも多く出ればいいです」。自分のスタイルを見失わない意識が「新ミスターメイ」の好調を支えている。

 「点が取れそうで取れなかった中で、一発の力は大きいな」。現役時代に「ミスターメイ」と呼ばれた秋山監督も、松田の決勝アーチに上機嫌だった。貯金は今季最多の11。松田のバットでさらに勢いがついた。

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