中日・朝倉「関係ないですよ」 鬼門屋外でチーム全2勝

[ 2014年5月12日 05:30 ]

<広・中>2勝目を挙げた朝倉(左)は谷繁監督と握手

セ・リーグ 中日9―5広島

(5月11日 マツダ)
 苦労人が窮地で輝いた。中日先発の朝倉が8回6安打5失点で今季2勝目をマーク。06年7月4日巨人戦(ナゴヤドーム)以来となる8年ぶり完封勝利、さらに7年ぶりの完投勝利も逃したが、チームの連敗を2で止める原動力となった。

 7回までは完璧だった。初回から味方の大量援護を受け、緩急を生かした投球を展開。相手の早打ちにも助けられ、テンポよく回を重ねた。「連敗は止めなきゃいけないけど(自分に)変えられる勢いはない。自分の投球をするしかない」。8回に満塁弾などで5点を失ったが、8イニングをわずか79球。谷繁兼任監督も「7回までは理想的。低めに集めて、ゴロを打たせて。持ち味は十分に出してくれた」とベテランの味を認めた。

 右腕は鬼門で頼もしさを増す。この日は勝ったがチームは屋外球場で2勝8敗と分が悪い。その2勝はいずれも朝倉がもたらしたもの。「関係ないですよ」と笑うが、15年目の男には積み重ねてきた経験がある。08年の右腕の血行障害、11年の右肘手術と数々の困難を乗り越え、再び先発の座を確保した右腕。働くマウンドは選ばない。

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2014年5月12日のニュース