セドン31年ぶり快挙まであと1球も「素晴らしい気分」

[ 2014年4月9日 20:48 ]

来日初勝利を挙げ、ウイニングボールを手にする巨人・セドン

セ・リーグ 巨人5―1広島

(4月9日 東京D)
 巨人のセドンが来日初登板で完封まであと1人と迫る好投。「きょうは自分の思う通りのピッチングができて素晴らしい気分」とヒーローインタビューで笑顔を見せた。

 3日のDeNA戦でデビュー予定だったが、雨で流れこの日が初登板。直球は140キロ後半をマークするという触れ込みだったが、ほとんどは140キロ未満。それでも1メートル93の長身から投げ下ろす直球とチェンジアップのコンビネーションに広島打線はまったくタイミングが合わず。5者連続を含む毎回の15三振を奪った。初登板で毎回奪三振は両リーグ通じて初。

 オープン戦ではボークや盗塁に苦しみ走者を出してからの投球に課題を見せたが、この日走者を背負ったのは4回、6回、9回のみ。“弱点”を突かせる隙をほとんど見せなかった。

 完封まであと1人と迫った9回2死一、三塁の場面は、広瀬を2―2と追い込みながら左前に運ばれ快挙を逃した。「最後の打者に投げるべき球を投げられなかった」と淡々と振り返ったが、初登板初完封なら巨人では1983年4月16日(阪神戦)の槙原以来31年ぶりの大記録だった。

 原監督は「キャンプ、オープン戦とずっと見てはきましたけど、本番に強い!」と興奮気味にセドンの投球を振り返り、「うちにはいないタイプの良いリズムを持ったスターターだと思います」と称えた。

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