野村直球イマイチなら…変化球7~8割で巨人打線手玉

[ 2014年4月9日 07:33 ]

<巨・広>5回2死三塁、長野を三振に斬り、吠える野村

セ・リーグ 広島4-1巨人

(4月8日 東京D)
 2年前にプロ初勝利を挙げた4月8日が、もう一つの記念日になった。3年目で初めて果たした巨人戦勝利。野村は「うれしいです」とシンプルに喜びを語った。6回を6安打1失点に抑え、チームを単独首位に浮上させる原動力になった。

 「昨年、この場所で悔しい思いをした。今年は…という気持ちで臨みました。2度、この場で胴上げを見せられている。頑張ろうと思った」

 ペナントレース。そして、クライマックスシリーズ・ファイナルステージ。特に後者は第3戦で自身が先発し、4回2失点で降板して3連敗での敗退を招いた。記憶から消せない巨人ナインの歓喜を、強力打線と格闘するエネルギーにした。

 登板前の調整から、直球の走りが今ひとつだと見ていた。それならばと割り切って、投球の7~8割で変化球を使った。5回は1点を返され、なお1死三塁というピンチで代打・矢野、さらに長野を三振斬り。「効果的に使えた」という新球のシュートでカウントを稼ぎ、チェンジアップで巧みに仕留めた。6回は無死一、二塁が村田の遊直併殺で2死一塁に変わると、スライダーを完璧なコースに決めてロペスを見逃し三振させた。

 83球での交代を野村監督は「球数に余裕があったが、打者に合ってきている感じだった」と説明し、「次はもっと長いイニングを」と期待した。右腕も、そのつもりだ。右肩に不安を抱えた昨年のこの時期を考えれば、快調すぎる2連勝の出足。「これからも勝てるように頑張っていきます」とファンに約束した。

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2014年4月9日のニュース