被災者もマー君にエール「東北代表」「仙台の誇り」

[ 2014年4月5日 10:27 ]

 ヤンキースの田中将大投手(25)が大リーグ初登板で勝利した5日、昨シーズンまで在籍したプロ野球楽天の地元・仙台では、ファンや東日本大震災の被災者が惜しみないエールを送った。

 仙台市太白区の仮設住宅で暮らす松岡養次さん(58)は「楽天を日本一に導いて、被災地を勇気づけたマー君は『東北代表』。つらくてもくじけずに、世界一を目指してほしい」と話した。

 楽天の本拠地「コボスタ宮城」でもファンが活躍に期待を寄せた。宮城県多賀城市の谷口歩美さん(33)は、序盤に打ち込まれた田中投手に「楽天では調子が悪くても勝ち続けてきた。大リーグでも同じようにチームの柱になってほしい」と話した。長男大悟君(8)も「(昨シーズン勝利数の)24勝を超えられるように頑張ってほしい」と目を輝かせた。

 楽天が3月末に仙台市中心部にオープンしたスポーツラウンジ「TRGE」は、開店を試合時間に合わせて午前8時に繰り上げ、店内の大型モニターでファンが観戦した。

 福島市から訪れた会社員鈴木美穂子さん(43)は「どきどきしたけど、勝てて良かった」と喜んだ。「田中投手のピッチングには何度も励まされた。海を渡っても被災地を勇気づけてほしい」

 球団創設時から楽天ファンという仙台市の会社員門馬克彰さん(50)は「今シーズンも楽天に残ってほしかった」と複雑な心境を打ち明けながらも「マー君は仙台の誇り。活躍する姿を見せてほしい」。

 仙台に出張で来ていた東京都町田市の会社員後藤馨さん(54)は「この若さでヤンキースの一員というのはすごい。メジャーでも連勝を重ねてほしい」と語った。

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2014年4月5日のニュース