これぞエース!オリ金子 毎回14K完封 チームは4年ぶり単独首位

[ 2014年4月5日 05:43 ]

<オ・西>2安打完封勝利を挙げ、ペーニャ(左から2人目)とハイタッチする金子

パ・リーグ オリックス3-0西武

(4月4日 京セラD)
 面白いように三振の山を築いた。投げながら、オリックス・金子の表情は生き生きとしていた。3回1死からの4者連続を含む毎回の14三振。昨季のリーグ奪三振王だが、10年目で自己最多の数字だった。

 「1年に1度くらいはこういう投球をしたいと思っていたが、2試合目でできてしまってこれからが思いやられます」

 今季初勝利を昨年8月21日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来の完封で飾り、試合後のコメントもふるっていた。ピンチらしいピンチは先頭打者の浅村に右翼線二塁打され、脇谷に死球を与えた2回だけだった。結局、許した安打は浅村への2本だけだった。

 「こんなに調子がいいことがあまりない」と言うほど絶好調で迎えた開幕戦(対日本ハム)で6回2/3を3失点。チームを勝利に導くことはできなかった。一方でチームは2戦目以降、ディクソン、西、岸田、井川と先発ローテーション投手が全て白星を挙げた。それだけに、本拠地開幕戦で悔しさを晴らした。

 昨季、沢村賞は24勝0敗の楽天・田中(現ヤンキース)が獲得したが、実は同賞の選考基準となる7項目(試合数、勝率など)を全てクリアしていたのは金子だけ。田中は基準の10完投に大きく及ばない6完投だった。エースの力投でチームは4連勝。10年4月1日以来、実に4年ぶりの単独首位に立った。森脇監督も「うまさより強さがにじみ出ていた。これぞエース」と最大級の賛辞を贈った。

 ≪毎回奪三振は2度目≫金子(オ)が毎回、自己最多の14三振を奪い2安打完封勝利。金子の毎回奪三振は10年4月23日西武戦で12三振で達成して以来2度目。前身球団を含めチームで毎回奪三振を2度以上達成は、梶本隆夫(3度)、足立光宏、星野伸之(2度)に次いで4人目。オリックスは3月29日の日本ハム戦でディクソンも完封勝利。開幕から7試合目までに2完封は96年に星野が1人でマークして以来チーム18年ぶり。

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