オーナーの不安吹き飛ばす!和田監督 勝って勝って開幕へ

[ 2014年3月15日 07:47 ]

神妙な面持ちでお札を手にする和田監督

 阪神・和田豊監督(51)が開幕までの残り8試合での必勝を誓った。12日の激励会では、オープン戦ここまで1勝8敗1分けの現状に、坂井オーナーから「非常に危機感がある」と猛ゲキを飛ばされた。総帥の叱咤(しった)に応えるべく、本番モードに上げていく。

 「(オーナー発言は)肝に銘じてね。(勝ち癖をつけたいか?)これからはそういう時期になってくる。開幕をにらんでの戦い方になってくるからね」

 試運転はもう、終わり!と言わんばかりに、和田監督が表情を引き締めた。目下、オープン戦成績は単独最下位。実績ある主力野手が揃っている分、開幕までのこの時期は結果度外視で調整を重視してきた。

 坂井オーナーもこの点は十分に理解していたが、大失速した昨年終盤をほうふつさせる暗い雰囲気にモノ申さずにはいられなかった。この日、電鉄本社で取材対応した際にも「ペースを上げてもらわんと。去年の今ごろはちょっと落とした方がいい、というぐらい好成績だった」と繰り返し、チクリ。そんな心配を吹き飛ばすには、結果で示すしかない。

 「どこの球団もそれなりのピッチャーが出てくる。ある程度、本番モードでいきます」

 15日のDeNA戦(横浜)は今後を占う一戦になりそうだ。相手先発の三嶋は、昨年6戦2敗。29回2/3でわずか3得点と、完全にカモられてしまった。主力不在だったとはいえ、2月16日の練習試合でも1回を3者凡退。早い段階で苦手意識を払拭するためにも、攻略したい。

 「コンビというか。つながりがある。バッターが塁に出て、もう少し試したいこともある」

 順調なら18日の練習試合・ヤクルト戦からはゴメスも合流。オーナーを見返すためにも、機能する新打線を早く見たい。

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2014年3月15日のニュース