藤浪「裏エース」襲名 今季初登板は4・1ホーム初戦

[ 2014年3月15日 06:48 ]

阪神甲子園球場とのコラボメニュー「晋太郎のチョコベリーパフェ」を試食する藤浪

 ホーム初戦を、任せた! 阪神・藤浪晋太郎投手(19)の今季初登板が、開幕2カード目の中日初戦(4月1日、京セラドーム)が最有力であることが14日、分かった。15日のDeNA戦(横浜)登板予定を変更し、無観客で行われる18日の練習試合・ヤクルト戦(神宮)での先発が濃厚。25日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ)を経て、中6日で「4・1」に向かう公算が大きくなった。

 2年目の藤浪に、猛虎の「裏エース」を託す! 15日のDeNA戦登板が予想されていた藤浪だったが、この日はこれまで登板前日に入っていたブルペンに入らなかった。開幕直前に調整法を変えるとは考えにくい。この調整などから、15日には登板しないことが判明。18日のヤクルト戦に先発することが決定的となった。

 そこから、今季初登板の日程が浮かび上がる。開幕までちょうど2週間。この時期には通常、開幕を逆算した先発ローテーションが組まれる。18日に登板して中6日の間隔を空けると、その次は25日のウエスタン・中日戦。さらに中6日となると、ホーム初戦となる「4・1」の中日戦が最有力。当初、有力視されていた開幕カード2戦目の29日・巨人戦(東京ドーム)から大幅な配置転換だ。

 4月1日の中日戦は、甲子園で選抜高校野球大会が開催されているため、舞台を京セラドーム大阪に移して行われる。「球春到来」を待ちわびていた地元ファンに、開幕初の勇姿を披露する節目の一戦となる。その注目度の高いマウンドを背番号19は託されることになりそうだ。さらに甲子園開幕となる8日・DeNA戦も、藤浪が先陣を切ることになる。

 「裏ローテ」初戦へ抜てきとなれば、期待と信頼の表れと言える。昨季は基本的にカード2、3戦目の先発を任された。だが今年は立場が違う。3連戦のカード初戦は、どのチームも絶対に取りたい試合。そこで先発ローテーション6投手を俗に「表ローテ」「裏ローテ」の2組に分け、それぞれの初戦に最も信頼の置ける投手を起用する。昨季の阪神なら開幕直後は表がメッセンジャー、裏が能見だった。それが今季は表が能見、裏が藤浪となることが決定的。和田監督をはじめとした首脳陣は藤浪を「2枚看板」の一角として計算しているということだ。

 開幕先発ローテーションの全容も見えてくる。藤浪が開幕第2カードの初戦となれば、「表ローテ」の開幕カードの巨人3連戦は能見、メッセンジャー、榎田の起用が決定的。「裏ローテ」が藤浪、岩田(二神)、秋山となる。高卒2年目右腕は10勝を挙げた昨季以上の期待を背に、開幕を迎える。

 ≪昨季3戦防御率1・35≫藤浪は昨季中日戦に3試合登板して1勝0敗。防御率1・35は対戦したセ5球団で広島(1・29)に次ぐ2番目の成績と相性がいい。初対戦の8月11日(ナゴヤドーム)には打線の援護がない中で、自己最長の9回を2安打無失点の“完封”。降板直後の10回に味方の決勝点で8勝目を挙げ、高卒ドラフト新人では99年の松坂(西)以来6人目の「同一リーグ5球団から勝利」を達成している。京セラドームは昨季8月18日のヤクルト戦で登板。6―2で勝ち投手(9勝目)となったが、自身は初回に先制を許すなど毎回のように得点圏に走者を背負い、6回を7安打2失点。「付けてもらった勝ち」と反省しきりだった。

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