オリックス井川 開幕ローテ見えた 金子と“連勝メーカー”だ

[ 2014年3月15日 06:09 ]

<ロ・オ>オリックス先発の井川は4回を3安打1失点

オープン戦 オリックス1―1ロッテ

(3月14日 QVCマリン)
 百戦錬磨のオリックス・井川が不安を一掃した。初回、1死一、三塁から井上に犠飛を献上したが、失点はこれだけ。4回72球を投げ、3安打1失点の好投で存在感を見せた。

 前回7日の巨人戦では3回9安打5失点と大乱調だったが、「きょうはゲームをつくることができた。直球が浮くと長打をくらうので、低めに投げた」と、きっちり修正した姿を披露し、開幕ローテ入りを確定的なものにした。

 特にチェンジアップが光ってきた。4回にはハフマンを空振り三振にしとめるなど、「だいぶ良くなってきた」と手応え。直球については昨秋から「タイガース時代に戻せるように」と、走り込みなどの下半身強化で磨いてきた成果が出ている。森脇監督も「直球に力が出てきて、チェンジアップも操るボールがあった。確実に1つ2つステップアップした」と納得顔だった。

 先発左腕不足のチームには大きな期待が掛かる。特にエース金子の登板翌日は「同じ右投手ではスケールの小ささが目立つ」と、昨年から指揮官は左腕を挟みたい意向を持っている。21日からの阪神3連戦中が最終調整で、金子との“連勝メーカー”が今季の役割となりそうだ。

 千葉でのロッテ戦は、阪神時代の06年5月23日以来。「このマウンドは久しぶりなので、いろいろ確かめられた」と、自身の開幕3・29に向けての予行練習になったようで、井川がキラリと光るシーズンがやってきそうだ。

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2014年3月15日のニュース