G新人講習 教材はマー君会見 ドラ1小林感嘆

[ 2014年1月24日 05:30 ]

メディアトレーニングの時間に始まった田中の移籍会見を食い入るように見る小林

 「生きた教材」は、マー君だった。午後3時。川崎市のジャイアンツ寮では巨人の新人のメディアトレーニングが開講するはずだったが、ヤンキースへの入団が決まった楽天・田中の会見開始時刻と偶然にも一致。球団スタッフの計らいで急きょ、新人7選手はテレビ中継を観賞し、田中から話し方を学んだ。

 約10分間、微動だにせず食い入るようにテレビを見つめた。ドラフト1位・小林(日本生命)は「メジャーへ挑む強い決意、堂々とする姿が凄い。感謝の言葉が多かったので印象深かったし、感銘を受けた」という。同4位・奥村(日大山形)も「言葉に責任を持たないといけないと思った。最後までハキハキ言えば、見ている側も納得しやすい」と感心しきりだ。

 講師を務めた日テレ学院・森きく子さんは田中の会見について「言葉に感謝の気持ちが入っていた。自信にも満ちていた。最後の一言までしっかり話していたので説得力がある」と高く評価。約3時間に及んだ講習の中で、「田中流」の話し方をするように指導した。

 将来の正捕手候補として連日、報道陣から取材を受ける小林は「少し慣れたかな。でも、まだ得意じゃない」。この日も報道陣に囲まれた際、同学年の菅野から「ちゃんと前を向いて話しなよ」と助言された。1軍で活躍すれば阿部の「最高で~す!」のようにお立ち台でのパフォーマンスも求められる。小林は「声量や声のトーンで伝わり方は変わる。具体的にはっきり話せるようにやっていきたい」と意欲を示した。

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2014年1月24日のニュース