“先輩”イチロー&黒田が強調 ヤンキースは特別なチーム

[ 2014年1月24日 05:30 ]

チームメートになる田中にエールを送ったヤンキースの黒田

田中ヤンキース入り

 ヤンキースで田中とチームメートとなるイチロー外野手(40)と黒田博樹投手(38)は、そろって頼れる新戦力の加入を歓迎した。

 「どんなオファーを提示したか、ということよりも、このオファーを受けたことへの覚悟と自信に敬意が払われるべきだろう」。ほっと神戸で自主トレ中のイチローは独特の言い回しで田中の挑戦を評価した。

 田中に破られるまで、マリナーズと08年から結んだ5年総額9000万ドル(約93億6000万円)は、平均年俸1800万ドル(約18億7200万円)で日本選手の歴代トップだった。その金額は、イチローが米国で実績を積み上げてつかんだもの。まだ大リーグのマウンドにも立っていない田中が、平均年俸2214万ドル(約23億円)の巨額オファーを受け、海を渡る。

 09年の第2回WBCではチームメートとして、当時20歳の田中と日本の2連覇に貢献。メジャー屈指の球団でプレーすることに「志のある人間にとっては最高の場所なのではないか」と語った。12年途中にヤ軍へ志願移籍し「僕がアメリカに来て、理想としていたものがここにある。ここでしか味わえないものは確実に存在する」と振り返ったこともある。自身も今季は定位置が確約されておらず、厳しい立場からのスタート。ピンストライプの先輩として、特別な球団だと強調した。

 ロサンゼルス近郊で自主トレを行っている黒田は「一緒にやるのが楽しみ。生で見たことはないが、凄い投手という印象」と歓迎した。13歳下の後輩に「最初からニューヨークでプレーするのはかなり覚悟がいる。彼が望むなら、今までの経験から助言できれば」とサポート役もいとわない構え。投手、野手それぞれの大先輩はそろって名門ならではの重圧を口にした。

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2014年1月24日のニュース