イチロー 移籍凍結 本命ジャイアンツ強打者獲得で消えた

[ 2013年12月14日 05:30 ]

厳しい状況に立たされているヤンキースのイチロー

 ヤンキース・イチロー外野手(40)のトレード交渉が、暗礁に乗り上げた。ウインターミーティング最終日となった12日(日本時間13日)、ジャイアンツがマイケル・モース外野手(31=オリオールズからFA)の獲得に合意。かねてトレード先の最有力候補とみられていたジ軍移籍が事実上、消滅した。

 年俸総額を削減したいヤ軍の事情も絡んで移籍交渉は一時凍結。控え外野手として来年2月の春季キャンプに臨む可能性が高くなった。

 イチロー獲得に07年から興味を示してきたジャイアンツが選んだのは、モースだった。11年には31本塁打した右の大砲と、年俸500万ドル(約5億2000万円)の1年契約で合意。ウインターミーティング初日の9日にジ軍のブルース・ボウチー監督はイチローについて「(トレード候補として)名前は挙がっている」と話していたが、これで外野の3枠が埋まり、獲得は見送られた。

 ヤ軍は今オフ、エルズベリー、ベルトランとFA市場から大物外野手2人を獲得。外野手が飽和状態になったことで、球団はイチローのトレード交渉に乗り出していたが、思うように進んでいない。大リーグ関係者は「キャッシュマンGMの電話はいつも鳴っているが、ガードナーのことばかりのようだ」と明かす。同じ外野手で、イチローより10歳も若く(30歳)、今季年俸も285万ドル(約2億9600万円)と格安なガードナーの方が人気となっている。

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2013年12月14日のニュース