「夢の向こうに」開催 ユニホーム姿で球児指導、今回から正式導入

[ 2013年12月14日 17:59 ]

ユニホームを着用して、高校球児を指導する工藤公康氏=14日、北海道釧路市

 プロ野球の現役選手が高校球児を指導するシンポジウム「夢の向こうに」が14日、北海道釧路市の釧路根室圏総合体育館で行われた。今回から共にユニホームを着用しての実技指導を正式に導入。プロ選手の熱のこもった指導に、球児も真剣な表情で聞き入った。

 シンポジウムにはロッテの古谷拓哉投手ら6球団の10選手と、制服姿の部員、監督を含め北海道東部69校の1044人が参加した。ポジション別に分かれ、プロ選手はお手本を披露しながら打撃などを指導。プロアマの雪解けが進んだこともあり、コーディネーターの工藤公康氏らもこれまで以上に積極的に教えた。

 北海道出身の古谷投手は「地元の高校生とふれあえてうれしかった」と充実した表情を浮かべ、釧路明輝高の川原賢悟投手も「参考になることがたくさんあった」と満足げ。工藤氏は「大きな一歩を踏み出した。野球は一つ」と話した。

 2003年に始まった「夢の向こうに」はステージ上で技術指導を行っていたが、昨年1月にテストケースとして初めてグラウンドでユニホームを着用しての指導が実現した。

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