阿部 最速始動 日本一奪回へ14年目初のハワイランニング

[ 2013年12月14日 14:14 ]

ワイキキをランニングする巨人・阿部

 14年目となる来季に向け、巨人・阿部が自身プロ最速始動した。大粒の汗を滴らせワイキキの町を駆け抜ける。最高気温26度。日本人観光客が次々と振り返るのも意に介さず黙々と足を進めた。

 「すごく気持ち良かった。いい汗がかけたね。ハワイで走ったのなんて初めてだよ。プロに入って一番、早く動きだしたことになるね」

 3日目を迎えたハワイでの優勝旅行。午前9時過ぎに宿舎ホテルを出発すると、折り返し地点となったカピオラニ公園でのストレッチなどを含め約1時間30分、体を動かした。

 「来年はコンディションをいかに1年間、保つか」が最大のテーマだという。今季は3月のWBC、侍ジャパンの主将として早めの調整を行った。開幕後も月間7本塁打を放った6月までは好調を維持。だが、7月に背中の張りを訴えるなど、夏場以降にコンディションを落とした。「前半は調子よくいって、8月以降は落ちてしまった。本当は逆になるくらいじゃないといけない」と阿部。本来なら主軸として真価が問われるシーズン終盤に、力を発揮するのが理想。楽天との日本シリーズでも22打数2安打、打率・091。40年ぶりの日本一連覇を逃した。

 来季の夏場以降のスタミナづくりのために、早期に一度、体をつくってから練習をこなすことを決めた。12月中旬の自主トレ開始の理由はそこにあった。目指すはリーグ3連覇と日本一奪回。「来年は日本一になって楽しい優勝旅行にしたい」。だから、ハワイで走る、走る。

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2013年12月14日のニュース