斎藤 ポストシーズン最年長勝利 則本、マー君につなぐ火消し

[ 2013年10月22日 06:00 ]

<楽・ロ>ポストシーズン最年長勝利を挙げた斎藤

パ・リーグCSファイナルステージ第4戦 楽天8―5ロッテ

(10月21日 Kスタ宮城)
 興奮は胴上げを終えても収まらない。ポストシーズン最年長勝利を挙げた43歳の楽天・斎藤は、報道陣とハイタッチを繰り返した。4戦目今シリーズ初登板で、大きな1勝を手にした。

 「勝ち投手はみんなでいただいたもの。こういう試合でマウンドに呼んでくれた監督、コーチ、そしてファンの皆さんに感謝したい。魂を込めていきましたよ」

 ここぞの場面で出番がやってきた。7回、同点に追いつかれ、なおも1死一塁。清田を右邪飛に仕留めたが、一塁走者がタッチアップで二塁に進塁していた。打席は井口。捕手の嶋を呼び「勝負するか、しないか明確にしたかった」と勝負を避け、敬遠気味に歩かせた。そして今江をスライダーで中飛。戦局を冷静に読みその裏のマギーの決勝弾を呼んだ。

 「オレは日本一、おまえは世界一になろう」。8年ぶりの日本球界復帰を決めた時、毎年自主トレをともに行うレッドソックスの田沢と、誓いを立てた。田沢もワールドシリーズ進出を決め、自らも日本一を懸けたステージに進んだ。「ともに手が届く位置にいる」。その約束を果たすため、そして愛するチームのため、43歳の右腕は腕を振る。 

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2013年10月22日のニュース