槙原氏が日本Sを斬る…楽天先発陣は充実、G倒へ不安は救援陣

[ 2013年10月22日 11:30 ]

野球評論家の槙原寛己氏

 球団創設9年目で初のパ・リーグ優勝を果たした楽天がクライマックスシリーズ(CS)も制し、日本シリーズ進出を決めた。巨人OBで評論家の槙原寛己氏がCSファイナルステージ第4戦を分析、そこから2年連続日本一を狙う巨人との日本シリーズを展望した。

 楽天の強さをあらためて印象付けた。則本―田中というこれ以上ない演出の継投。ジョーンズ、マギーの中軸も効果的な一発を放った。ロッテの粘りを許さなかった戦いぶりは見事の一言。ただ、日本シリーズへの不安がのぞいたのも確かだ。

 競り合いとなった第4戦。1点リードの8回1死一塁で9番・聖沢が送りバントを失敗した。チーム自体、今季はあまりバントを使わずに勝ってきている。しかし、シリーズの相手は巨人だ。投手陣の質は高く、競り合いになれば終盤に盤石の救援陣が出てくる。少ないチャンスを生かす普段とは違った野球も不可欠。シリーズはバント一つで流れが変わる。この試合の8回は追加点を奪えたが、1点欲しい場面できっちり二塁へ送るような野球も必要だ。

 先発陣は田中を中心に則本と美馬、そして内容は悪くなかった辛島と4枚がそろった。一方で不安なのが救援陣。ハウザーあたりを先発から回すか。則本―田中という必殺技はそうそうは使えないだけに、後ろをどうするかも課題だろう。

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2013年10月22日のニュース