7失点KOの菅野 夏バテ?最短2回1/3「反省します…」

[ 2013年8月19日 06:00 ]

<巨・中>初回、菅野は藤井の打球に飛びつくが捕れず、遊撃内野安打になる

セ・リーグ 巨人4-10中日

(8月18日 東京D)
 まるで別人。チーム勝ち頭の10勝を挙げている巨人・菅野が10安打を浴び、自己ワーストの7失点。プロ入り後最短の2回1/3で降板した。

 「見ての通り。きょうの僕の実力。直球が走らなくて、曲がり球を狙われた。(ブルペンから)調子は良くなかった」

 許した10安打中、変化球を捉えられたのが7本。初回に浴びた森野の2ランとクラークの適時打。3回に平田に許した2点二塁打と、全て変化球が高かった。最速144キロと直球に本来の威力がなく、カットボール、スライダーという生命線の2球種もことごとく浮いた。常々「僕はスライダー投手ですから」と話す伝家の宝刀を生かすすべがなく、立ち直るきっかけをつかめなかった。

 川口投手総合コーチは乱調の理由を、技術面ではなく蓄積疲労を挙げ、「きょうはしんどかったと思いますよ」。新人ながらここまで先発ローテーションを守り、130投球回はチーム最多。菅野本人は「それは言い訳ですからね」と認めなかったが、夏場、それも連日の猛暑が続き、23歳の体をむしばんでもおかしくない。

 「次回しっかりと修正して、さすがローテーション投手と思われるような姿を見せたい。ビデオを見て反省します」と菅野。新人王を争うヤクルト・小川が前日に敗れ、勝ち星で1差に迫るチャンスだったが逃した。初めて味わう屈辱を、力に変えられるように前だけをにらんだ。

 ▼巨人・高橋由(6回に左中間へ4号2ラン)あの打席はいいスイングだったということ。

続きを表示

2013年8月19日のニュース