横浜８強ならず　渡辺監督の孫・佳明が、高浜が音なし

＜横浜・前橋育英＞孫の佳明の打席を見つめる渡辺監督

第９５回全国高校野球選手権３回戦 横浜１―７前橋育英

（8月18日 甲子園）
　横浜は序盤から終始、後手を踏む展開で、５年ぶりの８強を逃した。

　スタメンに２年生を８人並べた渡辺元智監督は「これが最後という思いが出ていなかった」と嘆いた。「５番・一塁」で先発出場した指揮官の孫・佳明は、０―２の２回に放った一ゴロが敵失を誘い、その後１死一、三塁から伊藤の三塁内野安打で生還。しかし、３打数無安打で６回終了後に交代を命じられた。今大会は２試合で６打数無安打に終わり「悔いが残る。優勝して監督に一番多く勝利をプレゼントしたかった」と唇をかんだ。

　先発の伊藤は左肩に違和感を覚え始めた４回に２者連続本塁打を浴びるなど、６回５失点の内容に「球が甘く入ってしまった」と肩を落とした。一方、２回戦の丸亀（香川）戦で、左越え３ランを放ったロッテ・高浜卓也の弟・祐仁は「チャンスで打てる４番になって、帰ってきたいです」と前を向いていた。