イチロー 12年ぶり代打安打 バントで39歳スピード誇示

[ 2013年7月3日 06:00 ]

<ツインズ・ヤンキース>8回、投前バント安打を決め、一塁に向かうヤンキースのイチロー

ア・リーグ ヤンキース10―4ツインズ

(7月1日 ミネアポリス)
 ヤンキースのイチローが連敗脱出の立役者になった。

 5連敗中のヤンキースはツインズと対戦。先発を外れたが、1点を追う8回無死二塁で4番ウェルズの代打に送られると「1点入れないと勝てない」と初球にバントを敢行。投手の送球もそれて記録は内野安打になった。代打としては実に12年ぶりの安打で一、三塁とし、次打者の場面では3度目のけん制球が悪送球となり、三塁へと進塁。アルモンテの適時打で決勝のホームを踏んだ。

 バント処理にけん制球。いずれもイチローの持つスピードが相手に警戒感を与え、ミスを誘った。試合後、日米のメディアに一斉に囲まれると「スピードは体形とか体の切れの問題。自信がないものは、僕にはない」と胸を張ってみせた。ジョー・ジラルディ監督も「イチローのスピードが試合の流れを変えた」と称賛。39歳になっても変わらぬプレースタイルが、チームを窮地から救った。

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2013年7月3日のニュース