阪神 あぁ押し出し…4時間38分総力戦も延長戦は今季初黒星

[ 2013年7月3日 06:00 ]

<神・巨>延長11回2死満塁、立岡(左奥)に押し出し四球を与えガックリの渡辺

セ・リーグ 阪神2-3巨人

(7月2日 甲子園)
 阪神・渡辺は思わず天を仰いだ。延長11回2死満塁から押し出し四球。直前の二、三塁で坂本を歩かせたまでは作戦内だったが、最後に予期せぬ結末が待っていた。

 「投手が苦しいのは百も承知。ストライクが取れなかったね」。4時間38分の総力戦に敗れた和田監督の横顔にも疲労の色がにじんだ。今季6度目の延長戦。過去5試合は3勝2分け、しかも延長戦に突入したイニングでは今季12球団で唯一無失点を継続していた。

 能見の奮闘も報われなかった。まずはバットで2回2死二塁から菅野の146キロ直球を振り抜き、右中間へ先制二塁打。「一生懸命スイングした。良いところに飛んでくれた」。5月6日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初アーチを放ったエースが、甲子園を沸かせた。

 だが、投球では5回2死一塁から坂本の右翼線二塁打で今季35イニング目にして甲子園で巨人に初めて得点を許すと、1点リードの7回も坂本に左翼線へ同点二塁打を運ばれた。8回11安打2失点。左肩を気にするしぐさも見せたエースは「まあ、どうでしょうね」と言葉を濁したが、黒田ヘッドコーチは「トレーナーから報告は上がっていない」と、次回登板へ影響はなさそうだ。

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2013年7月3日のニュース