采配に非難の声も…イチロー「行くなら行け、と言うのは当然」

[ 2013年3月21日 07:47 ]

侍ジャパンの勝負を左右した重盗に言及したイチロー

 ヤンキースのイチロー外野手(39)が19日(日本時間20日)のフィリーズとのオープン戦後、WBC準決勝のプエルトリコ戦で侍ジャパンの敗戦を決定づけた8回の重盗について言及した。

 過去2大会で優勝に貢献したイチローがWBCについて話すのは、第3回大会開幕以来初めて。痛恨の走塁ミスを犯した内川について「あそこで、あのスタートができる。凄いこと。大体(スタートを切らず)止まることを選択する。自分ならあれができたかというと、その自信はなかなかない」と擁護。「ミスかそうでないかと言うよりも、モリーナの存在。それがあの捕手の力」と、メジャー通算9年間で45%の盗塁阻止率をマークしている強肩のY・モリーナの存在を挙げた。

 その強肩は「ロケットランチャー」の異名を持つY・モリーナ。イチローはマリナーズ時代の10年6月16日カージナルス戦でモリーナ相手に二盗を決め、10年連続20盗塁を達成したが、完璧なスタートにもかかわらずタイミングは間一髪。「あのタイミングでのセーフはびっくりした」と舌を巻いた。

 負けたら3連覇が消える。追い詰められていたが、打者は4番・阿部。明確な「走れ」のサインが必要だったのではとの見方も出ているが、イチローはそれを否定。

 「“行くなら行け”と言うのは当然。“行くな”という選択はあるけれど、This Ball(ここで走れ)はないと思いますね。青信号で“行けるタイミングを計っていけ”というのは通常だと思います」と話した。

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