松坂 8億円以上大減俸でも…変わらぬ先発へのこだわり 

[ 2013年2月12日 06:00 ]

インディアンスとマイナー契約した松坂

 レッドソックスからFAとなり、インディアンスと最終交渉に入っていた松坂大輔投手(32)が10日(日本時間11日)、マイナー契約で合意した。12日(同13日)からアリゾナ州グッドイヤーで始まるメジャーキャンプには、招待選手として参加する。メジャー昇格した場合の年俸も設定されたスプリット契約で、メジャー昇格時の年俸は150万ドル(約1億4000万円)。出来高払いを含め、最高で400万ドル(約3億7200万円)となる。

 松坂の新天地がキャンプ目前で決まった。復活を目指す場所として選んだのは、インディアンス。先発陣の層が薄く、確定しているのは3枚で「どれだけ先発できるチャンスがあるか」という松坂の希望に合致した。さらに、レッドソックス時代の恩師だったテリー・フランコナ監督が、今季からイ軍の指揮を執ることも大きく影響した。

 マイナー契約の詳細は不明で、メジャー昇格を果たしても年俸は150万ドル。昨季の7分の1以下、8億円以上の大減俸である。それでもイ軍の期待度は高い。一定の先発試合数とイニング数に応じ、それぞれ20万ドル(約1860万円)ずつ、10万ドル(約930万円)ずつ、細かくアップしていく段階式の出来高が、その表れだろう。

 満額に設定された160イニング、先発30試合は、レッドソックス時代の07年と08年にクリア。それぞれ15勝、18勝とエース格としての働きを見せた。肘の腱移植手術は、術後2年目以降に飛躍的に状態が良くなると言われ、あるア・リーグのスカウトも「昨年も肘の手術明けでは球速も出ていたし、球威もあった。故障さえなければ活躍できる」と注目していた。

 開幕メジャーを勝ち取れば、4月8日(同9日)からの本拠地開幕カードで尊敬する先輩であり、ライバルのイチローがいるヤンキース戦に登板する可能性もある。キャンプで復活をアピールし、メジャーで戦える力があることを証明する。

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2013年2月12日のニュース