杉内 3人斬り!135日ぶり実戦、1回わずか8球

[ 2013年2月12日 06:00 ]

紅白戦で3回に登板した巨人・杉内は、3者凡退に抑えガッツポーズ

巨人紅白戦 白組0―1紅組(特別ルール)

(2月11日 サンマリン宮崎)
 WBC3連覇の鍵を握る男。杉内が昨年9月29日のDeNA戦(横浜)以来、135日ぶりとなる実戦マウンドで十分すぎる投球を披露した。

 「若干緊張したけど、ホッとした。フォームも割と良い方だったし、結果も良かったので満足している」

 3回から白組の2番手でマウンドに上がると、先頭の実松は直球で左直。続く大田を3球で追い込むと、最後は外角低めのスライダーで空振り三振。「いい曲がりをしてくれた」。松本哲からも初球にカーブで見逃しストライク。わずか8球で3者凡退に仕留めた。

 昨季終盤に左肩の違和感を訴え、ポストシーズンは登板できなかった。それでも侍ジャパン代表候補に選出され、「日の丸は特別。本当に光栄です」。左肩の負担を軽減するためには下半身主導の投球フォームを理想とし、オフには15キロのランニングを日課に取り入れてきた。

 「スピードがある程度(自身の状態の)参考になる。130キロ台中盤出ていれば…」。試合後、そう不安げに話した杉内だったが、球団のスピードガンでは最速142キロを計測した。今年初のブルペン投球は1月28日だったが、そこから急ピッチで調整が進んでいる。

 9日のブルペン投球に続き、左腕を視察した山本監督は「思った通り」と安どの表情。「特に2次ラウンドのことを考えた場合には田中(楽天)、マエケン(広島・前田健)と並ぶ3本柱になり得る」と続けた。現時点で首脳陣は杉内について、1次ラウンド初戦の3月2日のブラジル戦で中継ぎ起用し、韓国、台湾ら強豪の勝ち上がりが予想される2次ラウンドで先発に回す構想を温めている。

 代表候補選手で唯一過去2大会を経験し、「(WBC球は)どういう球か分かっている」と言い切る杉内の存在は大きい。代表の与田投手コーチも「杉内は前回、大会期間中に握りを変えるなど素晴らしい対応をした」と話す。巨人でも侍ジャパンでもエースナンバー「18」を背負うだけのことはある。

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2013年2月12日のニュース