西本コーチ、東野復活に太鼓判「気持ちが体を動かす」

[ 2012年11月12日 06:00 ]

ブルペンで西本コーチと話す東野

 オリックスの西本聖投手コーチ(56)が11日、巨人からトレードで移籍してきた東野峻投手(26)の復活を確信した。東野は秋季高知キャンプ第2クール初日のこの日、チームに合流。早速ブルペン入りし、32球を披露。同コーチは「キレがある」と高く評価した。

 東野に、かつての自分の境遇を重ね合わせた。投球を見守ると、期待は確信に変わった。「気持ちが体を動かす。俺も巨人から中日にやってきた。トレードを経験した人にしか分からないことがある。何倍も強い気持ちを持っているよ」。反骨心が強い推進力を生み出すことを自身が一番理解している。

 西本コーチは現役時代、巨人から中日へ移籍した89年に20勝をマーク。最多勝のタイトルを獲得した。東野は10年に自己最多の13勝を挙げ、昨年は開幕投手も務めた。新天地ではキャリアハイ更新となる13勝以上を目標に据える。「オリックスにチャンスをもらったことに感謝し、(巨人を)見返さないといけない」とエールを送った。

 東野は普段、プレートに右足を引っかけた状態から投球を始動するが、同コーチは右足の小指側だけをプレートにつける新スタイルを指導。これも可能性を広げる一つの方策だった。「体は大丈夫なんで、投げ込みもやっていきたい」と東野。気力は充実している。登板1試合で0勝に終わった今季からの復活ロードの一歩目を、力強く刻んだ。

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2012年11月12日のニュース