稲葉　先制許した直後に“点火打”　いざ西武との天王山へ

＜日・オ＞初回２死一、二塁、日本ハム・稲葉は同点となる中前適時打を放つ

パ・リーグ 日本ハム４－２オリックス

（9月19日 札幌Ｄ）
　ベテランの一打が日本ハムに勢いをつけた。いきなり１点を先制された直後の初回。２死一、二塁から稲葉が同点中前打。傾きかけた試合の流れをぐっと引き寄せた。

　「すぐに追いつくことができて良かった。チーム状態も雰囲気もいい。しっかりと勝てたことは大きい」。今季１１７試合目の出場。疲労はあるが、試合開始の６時間以上も前に球場入り。走り込んで汗を流して試合に備える。若手へのアドバイスも積極的に行いながら結果も残す４０歳に栗山監督は「苦しいところでやってくれる。本当に素晴らしい」と感謝する。

　今季ともに２０００安打を達成したヤクルト・宮本は現役続行を表明した。「うれしい限り。僕も頑張らないと」と稲葉。９連戦を６勝２敗１分けで乗り切ったチームは今季最多の貯金１４。２１日から西武との天王山に連勝すれば２２日にもマジック７が点灯する。

　≪２リーグ制後４人目≫日本ハムのマジック最短点灯日は２２日のまま。２１日と２２日の西武戦に連勝することでＭ７が出る。糸井（日）は１７日のオリックス戦第４打席から、この日の第３打席まで１０打席連続出塁。チームで１０打席連続出塁は
　年　打者名　連続
５４　長　沢［１２］
７３　張　本［１０］　
７４　張　本［１３］
００　小笠原［１０］
０３　小笠原［１４］
　に次ぎ２リーグ制後４人目（６度目）。なお０３年小笠原の１４打席連続はプロ野球記録で、他に９３年南渕（ロ）、０３年高橋由（巨）も達成している。

　▼日本ハム・糸井（０３年の小笠原以来、北海道移転後、球団最長の１０打席連続出塁）こういった戦いの中で記録が出せたのは光栄。優勝に向かって爆発したい。