牧田 満塁弾&3ラン「地球が止まらないことを祈ります」

[ 2012年9月20日 06:00 ]

<楽・ロ>初回1死満塁、楽天・牧田が左中間に満塁ホームランを放ちベンチに迎えられる

パ・リーグ 楽天13-2ロッテ

(9月19日 東京D)
 野獣パワーが乗り移った。楽天は16安打13得点と打線が爆発して大勝。その中心にいたのが、プロ12年目の牧田だった。

 「出来過ぎ。怖いぐらい。地球が止まらないことを祈ります。そして明日(20日)気をつけて仙台に帰ります」

 2点を先制した直後の初回1死満塁で左中間席に自身初のグランドスラム。11人攻撃で一挙7点のビッグイニングを演出した。さらに8回にも左翼席に3ランを放って、球団タイ記録となる1試合7打点を荒稼ぎした。

 今季は打撃不振で7月以降は主に下位打線での出場が続いているが、例年は秋に調子を上げるタイプ。名前は「明久(あきひさ)」で「春久」や「夏久」への改名を本気で考えたこともある30歳は「もう遅いかもしれないけど取り返したい」と巻き返しを誓った。

 この日の始球式にはロンドン五輪柔道女子の金メダリスト、松本薫が登場。話す機会はなかったが「試合前の円陣の時に近くにいました」と「野獣ちゃん」のオーラを感じていた。昨年12月には北海道恵庭市内で陸上の福島千里と合同自主トレも行うなど他競技の選手にも尊敬の念を持つ牧田は「きょうは“一本勝ち”でしたね」と笑った。

 9連戦を6勝3敗と勝ち越して借金は1まで減った。21日からは3ゲーム差に迫った3位・ソフトバンクと4連戦(Kスタ宮城)。試合前は「気合を入れるために(松本に)みんなを投げてほしい」と話していた星野監督は、大勝劇に「まあ一つ一つだよ」とうなずいた。狙うは逆転でのCS進出。星野楽天が上昇気流に乗った。

 ▼楽天・ダックワース(7回2失点で2勝目)調子は良くなかったけど、試合の中で修正できた。

 ▼楽天・銀次(初回の適時打を含む4安打)初回は星野監督から“焦らないで自分の打てる球を待て”と言われ、甘い球を思い切り打った。

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2012年9月20日のニュース