3連発前日 稲葉が中田にアドバイス 先輩の「イジり」で心軽く

[ 2012年7月13日 07:47 ]

<日・ロ>お立ち台で稲葉(左)の「サンキューで~す」に大ウケの陽岱鋼(中)、中田

パ・リーグ 日本ハム7-2ロッテ

(7月12日 札幌D)
 日本ハムは12日、ロッテ戦の5回に球団12年ぶりとなる3者連続本塁打をマーク。4番・中田翔内野手(23)が10号2ランを放つと、稲葉篤紀外野手(39)がこの試合2本目の8号、さらに陽岱鋼外野手(25)も続いた。
【試合結果】

 「師弟コンビ」の競演だった。前日のフリー打撃中。規定打席に到達している選手の中で最低打率に沈む中田に対し、熱心にアドバイスを送る稲葉の姿があった。

 「おまえなら、逆方向に打てる。外角のポイントを呼び込んで打て」。引っ張ろうという意識の強すぎる中田に身ぶり手ぶりを交えて教えた。常に試合後もバットを振っている姿を見ているからこそ可愛い後輩を放っておくことはできなかった。

 技術面だけではなく、精神面でも中田の支えになっているのが稲葉だ。開幕から不振に陥った中田に「俺が4番奪うよ」と笑って声を掛けた。思い悩む中田にとって、そんな先輩の「イジり」が心を軽くした。「疲れたりとかいろいろなストレスは感じていても、いつも稲葉さんとかが声を掛けてくれるから、自分の思ったことを話せる」と39歳のベテランは、何よりも大きな存在なのだ。

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