創部90周年・森 事故死の前監督に捧げる1勝

[ 2012年7月13日 06:00 ]

スタンドに勝利を報告する森高ナイン

大分大会1回戦 森10―4佐伯豊南

(7月12日 別大興日産スタジアム)
 亡き監督に朗報を届けた。昨年、開会式後のバス事故で前監督の重光孝政さん(享年44)を亡くした森が夏の初戦を白星で飾った。

 昨秋のチーム結成から公式戦初勝利。「絆」の勝利だった。「細かくつないで少ないチャンスをものにする野球は、チームの絆を大切にする重光監督から教えられたことです」と矢野主将。計10犠打と確実に走者を進める野球を展開し、9安打で10得点。今年4月に就任し、10年の大分工など夏の甲子園に2度出場した塔鼻(とうはな)充監督は「重光さんが鍛えたことを試合で発揮してくれた」と選手を称えた。

 同校野球部は今年創部90周年の節目の年。「このモチベーションを保ちしっかり戦いたい」と指揮官は2回戦の楊志館戦へ視線を向けた。

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2012年7月13日のニュース