長野 プロ初2打席連発!右へ10号!左へ11号!!

[ 2012年7月13日 06:00 ]

<巨・広>1回無死、右越えにソロ本塁打を放つ長野

セ・リーグ 巨人6-2広島

(7月12日 東京D)
 まさにヒットマン。これが巨人・長野の真骨頂だ。5打席いずれも3球以内に仕留める早打ちで、2本塁打を含む4安打4打点。始まりは、当然のように初球打ちだった。

 「きのう負けていたので。何とかチームに勢いをつけられるように」  初回。今井の初球を叩くと、白球はオレンジ一色の右翼席へと消えていった。通算3本目、初球打ちでは初の先頭打者弾。続く2回は3球目の内角フォークを見事にさばき、今度は左翼席へ。アマ時代も含め「記憶にない」という初の2打席連発となる11号ソロ。4回は1ボールからの2球目を左前打、8回2死満塁では再び初球を2点中前打でダメを押した。

 「あれが本塁打より一番うれしかった。2死からみんなでつないでくれたので」。この日の観衆は実数発表となった05年以降、東京ドーム最多となる4万6831人。オレンジ色のユニホームが無料配布された「橙魂デー」で主役となり、本拠地9連勝に導いた。

 これまでの常識を覆す攻撃的1番打者だ。今季、3球目までの打率は・375。「積極的にいける時はいきたいけど、淡泊と言われることも凄くある。そういう打者なので」と笑う。本来、1番打者は、後続に情報を伝えるため球数を投げさせるという役割も求められる。「初対戦の投手ならそれも必要かもしれないが、対戦がある投手には初球からいくようにしてる」という。事実、先発・今井とは6月28日(マツダ)に対戦したばかり。ファーストストライクを叩くのが一番確率が高いのは、明白だ。

 4月下旬から1番に定着。「1番は難しい」と話す一方で「村田コーチから好きにいっていいと言われている。中途半端なスイングだけはしないように」。こん身の力で初球からいった。

 「久々に先頭打者の初球ね。いいスタートを切ってくれて見事でした」と原監督。13日からは敵地に乗り込み、本拠地14連勝中の2位・中日と3ゲーム差での首位攻防戦が待つ。「ナゴヤドームで負けてないみたいなので。頑張りますよ」と長野。斬り込み隊長が尾張決戦も積極果敢に先陣を切り開く。

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