ついに争奪戦ゴング!ダルビッシュ、メジャー移籍直訴へ

[ 2011年12月8日 06:00 ]

ポスティング・システムでのメジャー移籍が濃厚となった日本ハム・ダルビッシュ

 日本ハムのダルビッシュ有投手(25)の大リーグ移籍が濃厚となったことが7日、分かった。早ければ8日にも球団にポスティング・システム(入札制度)でのメジャー移籍を申し入れるとみられる。大リーグでは今オフの移籍市場の目玉とされており、入札手続きの申請を行えば、10球団近くが参加するのは確実。日本最高峰の右腕と称されるダルビッシュ争奪戦についにゴングが鳴る。

 テキサス州ダラスで行われているウインターミーティング会場で、ダルビッシュ入札間近の情報が飛び込んできた。大リーグ関係者は「近いうちにポスティングすると聞いた」と明かした。代理人を務めるアーン・テレム氏も会場入りしているもよう。4日間の日程で行われるウインターミーティングには全30球団の首脳が集まっており、各球団の情報を収集した上で、手続きを行うことになる。

 米メディアもダルビッシュの動向に注目。FOXスポーツは3日に、複数の関係者の話として「ウインターミーティング(5~8日)後にポスティングをすると聞いた」と報じていた。

 ダルビッシュは5日に北海道・登別市内のホテルで行われた日本ハムの選手会納会を所用で欠席。関係者の間では、入札準備を進めているとの見方が強かった。早ければ8日にも球団にメジャー移籍の意思を伝えるとみられる。球団側も本人の意思を尊重する方針で、許可が得られれば、すぐに申請手続きの作業に入る。

 大リーグ各球団はダルビッシュのポスティング申請を待ち望んできた。大リーグ公式サイトは6日に「ダルビッシュが出てくれば現在の市場は一変する」と報道。父・ファルサ氏は「1月の半ばか末までに」と最終決断が越年となる可能性を示していたが、大リーグはウインターミーティングに入り、選手との交渉が本格化している。このタイミングであれば、契約交渉に独占交渉期間(30日間)いっぱいかけても、1月中に結論が出る。交渉決裂の場合でも、最悪、日本のキャンプインに間に合う。

 ダルビッシュについては、すでに大リーグ関係者が「ポスティングの入札金も含めて年平均2000万ドル(約15億6000万円)の価値がある。6年契約なら合計1億2000万ドル(約93億6000万円)だ」と話している。

 06年に松坂が入札金と契約の合計約1億ドル(約78億円)でレッドソックス入りしたが、総額で上回るのは確実だ。

 すでにレンジャーズ、ブルージェイズが獲得方針を決めており、10球団に迫る球団が入札を検討している。今季も18勝(6敗)、5年連続で1点台となる防御率1・44と自己最高成績をマークした右腕の移籍先はどこになるのか。大狂騒曲が幕を開ける。

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2011年12月8日のニュース