坂本 プロ5年目で初ダウン「野球選手として悔しい」

[ 2011年12月8日 06:00 ]

初の年俸ダウンに寂しげな表情を浮かべる坂本

 巨人の坂本が都内の球団事務所で契約交渉を行い、1000万円減の年俸1億1000万円で更改。プロ5年目で初のダウンに「良かったら上がる。悪かったら下がる世界。野球選手として悔しい」と唇をかんだ。

 不完全燃焼の1年だった。2年連続全試合出場も打率・262、16本塁打はいずれも昨季を下回り、守備でもリーグワーストタイの18失策。「チームも優勝を逃し、僕もふがいない成績。全体の数字が落ちているので悔いが残っている」。危機感に突き動かされ、今オフは心身ともに鍛え直す。

 統一球対策としては、強い打球と飛距離アップへ「体を一回り大きくしてキャンプに臨みたい。脂肪を減らして筋肉にしたい。2、3キロ増えても良い」とウエートトレーニングに力を入れる。さらに、年明けは阿部とのグアム自主トレが恒例だったが、ヤクルトの宮本が愛媛・松山で行う合同自主トレに志願参加する。「短い期間だけど何か一つでもつかんで持って帰りたい」と名手のグラブさばきやフットワークの習得へ目の色が違う。

 会見で白い歯を見せたのは「(東京ドームのベンチ裏に)トイレを一つ増やしてほしい」と珍要求した時のみ。「今年の数字でタイトルとか言えない。(打率)3割を一番重く感じてやりたい。来年しっかり成績を残したら(年俸を)上げてもらえるので頑張りたい」。屈辱をバネにもう一度はい上がる。

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2011年12月8日のニュース