原監督ため息…西村誤算　今季最短３回途中４失点ＫＯ

＜横・巨＞３回１死一塁、今季最短２回１／３で降板する西村

セ・リーグ 巨人２－５横浜

（9月29日 横浜）
　自然とため息も出る。「ストライクを取ることに一生懸命では…。きょうは一番（投球内容が）良くなかった」。巨人の原監督がそう評したのは、先発で今季最短の２回１／３で降板した西村だった。

　２回まで無失点も３四球、９人中５人の打者に３ボールと制球が定まらない。ストライクを簡単にそろえた３回に４連打を浴びて４失点で降板。西村は「大事な試合が続く中で、先発の役割を果たせず申し訳ない」とうなだれるしかなかった。

　取りこぼしが許されない最下位・横浜を相手に、今月だけで３敗目。首位・ヤクルトとは７ゲーム差となり、逆転優勝するには、仮にヤクルトが残り試合を勝率５割でいくと、巨人は残り１６試合を全勝する必要がある。さらに２位・中日にも４ゲーム差。渡辺恒雄球団会長が「２位にならないと放映権がね」と語っているように、３位ではＣＳを敵地で戦うことになる。「全員で戦ってこういう結果になった。次につなげるしかない」と指揮官。もう、これ以上は負けられない。