昨年6月にはKスタ宮城、09年には横浜でも転落事故が…

[ 2011年9月30日 20:09 ]

東京ドームで観客女性転落

 2010年6月12日には、交流戦・楽天―ヤクルト戦が行われたKスタ宮城で試合中に男性客が左翼席フェンスを乗り越えて2・8メートル下のグラウンドに転落した。男性は客席から約1・7メートルの高さのフェンスをよじ登って転落、担架で球場内の救護室に運ばれ、左足首の打撲と診断された。

 また、2009年8月27日には、横浜スタジアムで行われた横浜―阪神戦で、試合中に男性が1メートルのフェンスを乗り越え右翼席から5メートル下のグラウンドに転落。意識不明の重体となり29日に死亡する事故もあった。

 メジャーリーグでも今年の7月7日 、アーリントンで行われたアスレチックス―レンジャーズ戦で試合中に左翼席から転落した観客が死亡する事故が起きた。レンジャーズのハミルトン外野手がファウルボールを観客席に投げ入れたところ、身を乗り出して捕球を試みた男性ファンが誤って約6メートル以上の高さから落下したもの。レンジャーズ・ボールパークでは、昨年7月6日にも、一塁側の2階席からファンが転落。1階席の観客の上に落ち、頭蓋骨骨折の大ケガを負う転落事故が起きていた。

 ◆大リーグ近年の試合中の死亡事故

 ▽03年9月17日 ジャイアンツ―パドレス戦の8回、右翼側の壁伝いに歩道に下りようとしたジ軍ファンの男性が誤って約7メートル下に転落して死亡。

 ▽09年4月6日 エンゼルス―アスレチックス戦で、右翼席でファン同士がけんかの末、後頭部を殴られた27歳男性が地面に頭を強打。搬送された病院で死亡した。

 ▽11年5月24日 ロッキーズ―ダイヤモンドバックス戦で、27歳男性が外野席階段でバランスを崩して約6メートル下に転落。2日後に亡くなった。

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2011年9月30日のニュース