古葉監督“全国1笑”!東京国際大タイブレーク制す

[ 2011年6月8日 06:00 ]

<龍谷大・東京国際大>ヒーローインタビュー終了後、スタンドのファンの歓声に応える古葉監督

全日本大学野球選手権1回戦 東京国際大3―2龍谷大

(6月7日 神宮)
 全日本大学野球選手権は神宮球場と東京ドームで開幕し、1回戦8試合が行われた。元広島監督として3度の日本一に輝いている古葉竹識監督(75)率いる初出場の東京国際大は、龍谷大を延長10回タイブレークの末、3―2で破って悲願の全国1勝を達成。目標の日本一へ第一歩を踏み出した。また、東日本大震災で大きな被害を受けた福島県いわき市にある東日本国際大は、愛知学院大に敗れて初戦突破はならなかった。

 土壇場で追いつかれて延長突入も、今大会から導入のタイブレーク方式は2日間練習していた。試合前にも状況別で内野手の守備位置を入念に確認。延長10回に相手の暴投で1点を勝ち越すと「1点で止めるのが大事だと思った」と、裏の守りは同点覚悟で遊撃手と二塁手を後ろに下げて二塁での併殺を狙った。結果、前進守備だったら頭を越されていた高いバウンドの遊ゴロを処理して併殺。アマチュア独特のルールにもきっちり対応して白星をもぎ取った。

 目指すはプロと大学両方での日本一。悲願の全国1勝を手にした古葉監督も「ここに出てくればみんな日本一を狙っている。うちもそうだ」と意気込む。野球殿堂入りも果たしている75歳は、孫のような選手たちとともに偉業に挑む。

 ≪タイブレーク方式≫東日本大震災による節電対策として試合時間の短縮を図るため、今大会から初めてタイブレーク方式を採用(決勝を除く)。延長は全て1死満塁からの攻撃。10回だけ任意の打順から攻撃を開始し、11回以降に入った場合は打順を引き継ぐ。

 ▼龍谷大・椹木寛監督(全国大会6連敗)タイブレークの練習は万に一つだと思ってやっていなかった。学生に申し訳ない。

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2011年6月8日のニュース