清武GM 常勝軍団へ育成のマニュアル作る!

[ 2011年6月8日 06:00 ]

新たにGM職に就いた巨人・清武球団代表が方針を説明

 巨人の清武英利球団代表(60)がゼネラルマネジャー(GM)を兼務する人事が7日、読売新聞グループの株主総会で正式承認され、同日付で発令された。

 巨人史上初めて新設されたGM職を兼ねることで、編成部門の責任者としての立場がより明確になった同代表は、東京・大手町の球団事務所で会見し、常勝チームへのマニュアル整備と完成を打ち出した。

 「10年先、5年先、あす引き継いでもきちんとしたチームができるようなそういうマニュアル、メソッドを確立したい。(完成のメドは)1、2年でしょうね」

 理想のチームを「勝つチームではなくて連覇するチーム」と常勝軍団と位置づけた同代表が早急に着手するのが、チームづくりのスカウティング、育成、外国人補強などのシステム、マニュアル化だ。まず、スカウティングではスピードを持った選手の獲得。今季から導入された低反発で飛ばないとされる統一球対策も視野に、長距離砲からのシフトチェンジを打ち出し「大田にしてもそうだし、坂本、藤村にしてもそう。(シーズン)20盗塁、30盗塁できるような選手を常に2、3人(ラインアップに)そろえたいという気持ち」と説明した。

 また、実際の育成でも07年の坂本が2軍で330打席立って08年に1軍で開花。各選手の潜在能力に応じて2軍での打席数、登板数などの目標数値をさらに細分化を図る。さらにコーチの指導法も文書、データとして保存し「球団の財産としてずっと残すように努めている」とした。外国人に関しても「理想はロメロみたいなピッチャー。彼は生え抜きだと思っている。育成で300日以上過ごしている選手」とし、今後の外国人選手の獲得、育成の一つの指針とした。

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2011年6月8日のニュース