岡田監督冗舌 V字回復の要因は「2軍経験で刺激」

[ 2011年6月8日 06:00 ]

 そら、選手を刺激せなアカンよ――。オリックスは8日、本拠・京セラドームにヤクルトを迎え撃つ。破竹の6連勝で最下位から4位までジャンプアップした岡田彰布監督(53)は劇的なV字回復の要因を“刺激”と分析。交流戦残り8試合で3つの借金完済も現実味を帯びる勢いだ。

 「交流戦が終わるまでに(借金が)3までいったら十分やと言うてたんよ。(序盤の成績が)悪すぎたから、どっかで爆発するとは思ってたけど、思ってたより早かったな。もうちょっとかかると思ったんやけどな」

 連覇がかかる交流戦は残り8試合。最大で10あった借金はみるみる3まで目減りした。現段階で、当初の見立てよりも早く目標をクリアした指揮官の言葉を借りれば、残りを4勝4敗で終えてもいい算段だ。ただ、黒虎を蹴散らした関西ダービーを見れば、この勢いは当面続きそうだ。指揮官の“ショック療法”が活況を生んでいる。

 「ここにおるヤツは全員2軍を経験しとるんとちゃうか?ずっと1軍におるんは森山とT―岡田くらいやろ?刺激を与えなアカン」

 ほっと神戸で指名練習を見守った岡田監督は冗舌だった。頻繁に繰り返した血の入れ替え。主力も実績も関係ない。ゲームキャプテンの後藤ですら2軍に落とした。その後藤が戦列復帰した5月31日から連勝は始まった。浮上の兆しが見えない阪神とは対照的な起用法だ。エース金子千も復帰した今、オリックスの進撃は止まりそうにない。

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2011年6月8日のニュース