ブラゼル2戦連発!不振の大砲、復活だ

[ 2011年5月5日 06:00 ]

<巨・神>1回2死二塁、ブラゼルは2試合連続となる2号2点本塁打を放ち、ハイタッチ

プロ野球 セ・リーグ 阪神3-4巨人

(5月4日 東京D)
 2日連続でG党を黙らせた。初回、1点を先制して迎えた2死二塁で、阪神のブラゼルが真ん中高めの143キロ直球をフルスイングだ。鋭い打球はライトスタンドに消え、前日(3日)に開幕17戦目でようやく出た今季1号に続く、2試合連続の本塁打。「何とかヒットを打って、もう1点と思っていた。初回に良い形になって良かった」と振り返ったB砲だが、チームがサヨナラで敗れたことで笑みはなかった。

 阪神では1985年以来となるクリーンアップ3連発を締めくくった前日、ひげをそり落とし、ヘルメットではなく帽子をかぶって試合前の打撃練習を行った。いい流れを継続するため、この日の練習でもヘルメットはかぶらなかった。ゲンをかついで2戦連発と結果を出した。それでも、第2打席以降は二ゴロ、中飛、遊ゴロと凡退し、初回に3点を先制しながら逆転負け。「巨人との試合はいつもすごいゲームになる。(東京ドームでは)何点あってもどうなるかわからない」。85年は3連発の翌日の試合も勝利を収めたが、その再現はならなかった。

 ただ、前日に20打席連続無安打という長く暗いトンネルを抜け出し、連日のアーチを描いたことは完全復活の証明だ。真弓監督が「2試合連続で打ってるんだから」と言えば、「状態自体は悪くなかったからね。彼(ブラゼル)らしい打撃ができるようになってきた」と和田打撃コーチも目を細めた。

 再び借金生活となかなか5割ラインから浮上できない中で、5番の復調は頼もしい。「毎日、状態は変わる。今はいいスイングができている。きょうは負けてしまったけど、これからもっと点を取っていきたいね」とブラゼルは気合を入れた。空砲では満足できない。チームの勝利のために、B砲がアーチを量産する。

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2011年5月5日のニュース