新井「これで変われなかったらこの先、プロ野球はどうなっていくのか」

[ 2011年3月23日 06:00 ]

新井選手会長は選手会の気持ちを熱く語る

 日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(34=阪神)は、文部科学省などへの訪問後、報道陣に「12球団一丸で難局に向かっていかないと。このままじゃプロ野球界は駄目になる」と強い口調で訴えた。

 あくまで求めるのはセ、パ両リーグの同時開幕。未曽有の災害に見舞われているからこそ、「一丸姿勢」の必要性を強調した。

 大切なことは、今回の震災に対してプロ野球界が何ができるか、一丸となって考えること。現状の分離開幕案については「強く反発しています」としながらも、新井会長はストライキという強硬手段に訴えることはあらためて否定した。「国が大変な時に、プロ野球界がいがみ合っている時ではない。そういう声が(選手から)多数あった」。だからこそ、選手会の意見には加藤良三コミッショナーらに耳を傾けてほしい。

 「コミッショナーは“批判を受けいれる”と言うが、どうして批判を受けてまでやるのか。(セの開幕が)25日から29日へ、この4日間は何のためなのか。理由を説明してもらっていない」。強い不満を口にする一方で「あとは祈る気持ちで英断を待ちたい。必ず変わると信じている。これで変われなかったらこの先、プロ野球はどうなっていくのだろうと感じている」と言葉に力を込めた。

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2011年3月23日のニュース