パワー本物!ヘスマン45スイングで16発

[ 2011年2月2日 06:00 ]

フリー打撃をするヘスマン

 300発男がオリの秘密兵器や!オリックスの新外国人選手のマイク・ヘスマン内野手(32=メッツ)が沖縄・宮古島キャンプ初日の1日、驚異的な長打力を披露した。ランチ特打では45スイングで2発の場外弾を含む16発のサク越え。最長距離は推定135メートルだった。

 「当初、聞いていたより練習が長かったので、(初日から)たくさんバットを振ることができた。たくさん練習できて良かった。思った以上に動けたし、初日にしてはいい感じだったよ」

 セールスポイントだった「パワー」は本物だった。メジャーでは通算109試合で14本塁打。しかしマイナー15年間では通算329本塁打を記録した。「長打でアピールする」と位置づけた今キャンプ初日から実力を見せつけた。

 さらに身長1メートル96と大柄ながら広角へと打球を打ち分ける柔軟性も披露。初めて打撃練習を目にした岡田監督の評価も“第一印象”で変わった。

 「思っていたよりも、バットの出方はコースに対して自然で素直よ。素直でコンパクトなスイング。あの身長でな。数字(三振数)で見るわりには、三振はしないと思う。あとは日本の投手に、どう対応するかやろうな」

 期待の助っ人には大きな欠点もあった。米国では通算1964三振。すでに元オリックスの清原和博氏(野球評論家)が持つ日本記録の1955三振を超えている。本塁打か三振というタイプだった。獲得した時点で村山球団本部長も「三振が多いのは気になる」と話していた。しかし、この日の打撃で指揮官を含めて周囲の予想を覆してみせた。推定年俸4200万円の“格安助っ人”の実戦デビューが待ち遠しい。

 ◆マイク・ヘスマン 1978年3月5日生まれ。米カリフォルニア州出身の32歳。96年からブレーブス傘下でプレーし、03年にメジャーデビューを果たす。05年からタイガース。昨季はメッツでプレーした。メジャー通算成績は109試合で42安打14本塁打33打点の打率・188。マイナーでは15年間で329本塁打をマークしている。08年の北京五輪に米国代表で出場。日本代表とも対戦した。1メートル96、98キロ、右投げ右打ち。

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2011年2月2日のニュース